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銀河鉄道の夜のダミーテキスト

いや、ああ、そうだ。まったく河原の青じろいあかりの上に飛び出してちょっと弓のような、白い十字架がたっていました。ジョバンニはそっちを見あげました。けれどもみんなはまだ、どこかぐあいが悪いようにそろそろと出て来て、どかどかするからだを、つめたい草に投げました。ああ、ではわたくしどもは失礼いたしますジョバンニは、せわしくいろいろのことを考えていたのですが、その光はなんだかわかりません。そこから一羽の鶴がふらふらと落ちて来て、うやうやしく頭を下にしているうちに、もうすっかりまわりと同じいろになって燃えて、よるのやみを照らしているのでした。今日あたりもう着くころなんだから女の子がさびしそうにひとり口笛を吹きました。ジョバンニが、カムパネルラ、きみは前からここにいたわ女の子がこたえました。わたしはずうっとぐあいがいいよジョバンニは言いました。二人は、その白い岩の上を走って下りました。

ジョバンニは思わずどきっとしてからだをふるうようにして不動の姿勢のまままた水の中から立ってかがやき、その上には白い荷物も見えなかったねえジョバンニはもうどぎまぎしてまっ赤に光るまるい実がいっぱい、その林のまん中に、黒い大きな建物が四棟ばかり立って、鷺がみんな、脚をこういうふうになっております。天の川の水を、見きわめようとしましたら、燈台守は、にやにや笑って、少しひらべったくなって、まもなく帰ってくるよ。ええ、もうこの辺はひどい高原ですからうしろの方へ向けて、ではカムパネルラさんといっしょなら心配はないからああきっといっしょだよ。流れて来たのです。そのまん中には上から下へかけてもようございますかがさがさした、ただもうそれっきりになってしまうのでした。

そしてわたしたちの代わりにボートへ乗れた人たちは一斉にジョバンニの胸に集まっていましたから前にいる子供らを押しのけようとしましたら、カムパネルラは、さっきから鳴いてまさあ。そして見ているときなどは思わず叫びました。そらの孔だよカムパネルラが少しそっちを避けるようにしながら、われを忘れてきた。ルビーよりも赤くすきとおり、リチウムよりもうつくしく酔ったようになったねえ、どこまでもどこまでも歩いてみたいと思ってたりして、ぼんやりそっちを見ていました。今晩は、ごめんなさいジョバンニはまっすぐに立ち直ってていねいにそれをうたいました。